最近の我が家は、朝から晩まで小さな「戦場」と化しています。その中心にいるのは、妻と、もうすぐ5歳になる愛すべき(?)息子です。
息子が最近覚えた魔法の言葉、それは「なんで?」。
いや、魔法どころか、妻にとっては「呪いの言葉」と言っても過言ではありません。少し前までは「イヤ!」が主流だったのですが、知恵がついてきたのか、最近はすべての指示、すべての行動に対して「なんで?」で応戦してくるようになりました。

玄関での「トイレ攻防戦」
特に毎朝の恒例行事となっているのが、家を出る前の「トイレ攻防戦」です。
出かける準備が整い、「さあ、行くよ!」という瞬間、必ず妻が息子に言います。
「家を出る前にトイレに行って!」
すると息子は、当然のようにこう返します。
「なんで?さっき行ったし出ない」
この言葉が妻の血管をピクリとさせるスイッチです。ちなみに”さっき”というのは1時間くらい前だったりする。
妻も冷静に答えようとします。 「なんでって、出先で漏らしたら困るでしょ? 漏らすとお母さんも大変だし、〇〇も気持ち悪いよ?」 「でも、今行きたくないもん!」 「さっきも行きたくないって言ってたけど、絶対行っておいたほうがいいの!お願いだから行って!」
...というやり取りが、ほぼ毎日、同じトーン、同じセリフで繰り返されるのです。まるで、どこかの劇団の舞台を観ているようです。
私もこの様子を横目に見ていますが、まあ、漏らされたら後が大変なのは目に見えています。
結局、半ば強引にトイレに連れて行き、息子も不承不承ながら用を足して(たいていちゃんと出るんですよね)、なんとか一件落着するのですが、ここまでのやり取りにかかる時間とエネルギーの消耗が尋常ではありません。
爆発寸前の妻とアホな息子
妻からすれば、「たまったもんじゃない」という気持ちは痛いほどわかります。
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毎回、同じことを言っている。
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毎回、「なんで?」と聞かれて、理由を説明している。
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理由を説明しても、結局行こうとしない。
正直、私も横で聞いていて、「もういい加減、察して行ってくれよ...」と息子に心の中でツッコんでいます。
そして、この攻防戦の最終フェーズは、大抵決まっています。
妻の「爆発」です。
毎日のストレスと、こちらの説明を無視し続ける息子へのイライラが臨界点を超え、「もういい加減にしなさい!!」と、雷が落ちたような大声で怒鳴ってしまうのです。
そうなると、息子は「えーん!」とギャン泣き。怒られたショックと、自分のわがままが通らなかった悔しさで、顔を真っ赤にして泣き叫びます。朝から玄関で地獄絵図の完成です。
私はというと、間に入るタイミングを失い、「ああ、また今日も始まったか...」とため息をつきながら、出かける前の荷物を最終チェックするふりをしています。
必要なのはアンガーマネジメント?それとも学習能力?
この一連の出来事を見ていると、心の中で二人の当事者に対し、それぞれツッコミを入れたくなります。
まず、妻に対しては、「ああ...」という気持ちとともに、「アンガーマネジメント、本当に大事だぞ!」と叫びたくなります。わかってはいるんです。毎回毎回同じことを言われ、同じ抵抗をされると、人間誰しも我慢の限界がくるのは。でも、怒鳴ってしまうと、結局息子は感情でしか動かなくなってしまう。わかっているけど止められない。これが子育ての難しさですよね。
そして、息子に対しては、「お前もいい加減、学べよ!」という気持ちです。
毎日毎日、同じ口答えをして、最終的にママに怒鳴られて、ギャン泣きしているだろう?
なんで、今日もまた「なんで?行かない」って言うんだ、アホか!?
「『トイレに行って』って言われたら、素直に行けば怒られないし、出かけるのもスムーズなんだ!」という学習能力が、なぜ身につかないのか。これが5歳児の思考回路なのか、と頭を抱えてしまいます。
毎日が試練です。トイレの攻防戦だけではなく、着替え、ご飯、お風呂...すべてにおいて「なんで?」と「行かない」で対立しています。
「なんで、このおもちゃはここにしまうの?」 「なんで、ご飯を全部食べなきゃいけないの?」 「なんで、お母さんが言った通りにしなきゃいけないの?」
息子は、もしかしたら本当に世界の理を知りたいのかもしれません。でも、その問いかけ方が、あまりにも妻の神経を逆撫でる形なのが困りものです。
この口喧嘩は、いつまで続くのでしょうか。平和な朝は、いつ訪れるのでしょうか。 明日こそは、「はい、わかった!行ってくる!」という息子の清々しい声を聞きたいと、切に願う父なのでした。